【ポートフォリオ・リバランス】米国総合債券から先進国債券へ乗り換えた理由|全世界株(オルカン)と同じように

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資産運用を続けていく中で、定期的に訪れるのが「ポートフォリオの見直し(リバランス)」のタイミングです。

私は先日、保有していた「SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド(サクっと米国総合債券)」をすべて売却し、新たに「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス(除く日本)」を購入しました。

「せっかく低コストで米国債券に投資していたのに、なぜわざわざ先進国債券に変えたの?」と思われるかもしれません。

今回の記事では、米国一極の米国総合債券から先進国債券を選んだのか、3つの理由を紹介します。

米国総合債券と先進国債券

両投資信託を簡単に比較します。

項目SBI・iシェアーズ・米国総合債券(サクっと米国総合債券)eMAXIS Slim 先進国債券(除く日本)
主な投資対象米国の投資適格債券市場全体 日本を除く先進国の国債(投資適格債)
連動ベンチマークブルームバーグ米国総合債券インデックス(円換算) FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算)
信託報酬(税込)年 0.0638% 程度 (※実質的な管理報酬含む) 年 0.154% 以内
為替ヘッジなし(為替リスクあり) なし(為替リスクあり)
純資産総額131億円 2,288億円

ポイント

  • 「米国総合債券」は「アメリカの中の様々な種類の債券に投資するファンド」であるのに対し、「先進国債券」は「世界(日本除く先進国)の国債だけに絞って広く投資するファンド」になります
  • コスト面では「米国総合債券」が年0.0638%程度と非常に低水準ですが「先進国債券」も年0.154%以内と、インデックスファンドとして十分に低水準のコストに抑えられています
  • 純資産総額は「先進国債券」が2,200億円を超える巨大な規模を誇っており、償還リスクや運用の安定性の面で極めて高い安心感があります

「先進国債券」にした3つの理由

私の投資方針は「長期・分散・積立」ですので、債券に関しても株式と同様に長期的な視点で見てみると「全世界の債券に投資するべきである」との考えから、3つの理由があります。

米ドルの集中からの脱却(通貨と地域の分散)

これまでに保有していた「米国総合債券」は、信託報酬も非常に安く、優れたファンドであることは間違いありません。

ですが、その投資対象は「米ドル建ての投資適格債」であり、国別配分を見ても約94%がアメリカに集中していました。

つまり「米国総合債券」持っているということは「資産の守りの要」であるはずの債券部分を、すべてアメリカという一国の経済、そして「米ドル」という単一の通貨に委ねることになります。

一方で、今回乗り換えた「先進国債券」に目を向けると、アメリカの比率は約45%まで下がります。残りの半分以上は、フランス、ドイツ、イタリアといった欧州各国や、その他の先進国へ幅広く分散されるのです。

通貨別に見ても、米ドルだけでなく「ユーロ」や「英ポンド」といった複数の主要通貨に分散投資することになります。

債券に求める最大の役割は、ポートフォリオ全体の「クッション」です。

万が一、将来的に米ドルの覇権に揺らぎが生じたり、アメリカ経済が長期的な停滞に陥ったりした際、債券までドル一辺倒ではクッションとしての機能が半減してしまいます。

通貨と地域を世界に分散すことで、より強固な「守り」を固めることができると考えました。

「全世界株」の思想と足並みを揃える

私が株式資産の運用においてメインで投資しているのは、世界中の株式に丸ごと投資する「全世界株式(オルカン)」のインデックスファンドです。

全世界株を選択している理由はシンプルで、「どの国がこれから伸びるかを予測するのは不可能だから、あらかじめ世界全体に分散しておくのが最も自然で合理的である」という思想に基づいています。

そう考えたとき、自分のポートフォリオを見てみると「株は全世界に広く分散しているのに、なぜ債券はアメリカだけに集中?」と思ったのです。

株式が「全世界」という広域分散のスタンスをとっている以上、対になる債券資産もまた「世界(日本を除く先進国全体)」に広げておく方が、ポートフォリオ全体の統一感が生まれます。

株と債券の「投資の軸(思想)」を揃えるという意味で、先進国債券への買い替えは、私にとって自然な流れでした。

時価総額加重平均が生み出す「配分の最適化」

最後の理由は、インデックス投資の基本であり最大の強みでもある「市場の規模に合わせて自動で配分が決まる仕組み(時価総額加重平均)」が理にかなっていると思うからです。

「先進国債券」が連動を目指す指数(FTSE世界国債インデックス)は、株式の全世界株インデックスと同様に、市場の規模(債券の発行残高)に応じて自動的に配分が決まる「時価総額加重平均」を採用しています。

この仕組みの素晴らしい点は、「人間が頭で考えて配分をこねくり回すよりも、市場全体の縮図をそのまま持つ方が、結果として常に最適な配分になる」という点です。

例えば、現在の先進国債券市場ではアメリカのシェアが約45%と最も大きいですが、もし将来的に欧州の経済規模や債券市場が拡大すれば、指数の組み入れ比率も自動的に欧州へシフトしていきます。また、アメリカのシェアが落ちれば、自動的にその比率は下がります。

全世界株と同様に、債券市場においても「時価総額加重平均による自動最適化」に委ねるのが最も合理的な方法だと考えました。

最後に

「米国総合債券」の実質的な費用(年0.0638%程度)と比較すると、「先進国債券」(年0.154%以内)は、数字の上ではコストが上がります。

ですが、その差を埋めるだけの「通貨・地域の分散力」そして「全世界株ポートフォリオとの親和性(時価総額加重平均による最適化)」というメリットがあると思っています。

投資において大切なことの一つに「自分が心の底から納得できているか」ということがあります。

今回、乗り換えをしたことにより、私の中で「債券が米国一国だけで大丈夫なのか?」という心のモヤモヤが晴らすことができ、納得できるものとなりました。

ここで紹介している投資の手法や銘柄などは、私自身が実際に行っているものであり、読者の皆様に推奨しているわけではありません。投資については自己責任でお願いします。紹介している数値なども細心の注意を払っていますが誤っている可能性もありますので、ご自身でも確認することをお勧めします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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