私は2000年代前半から大手証券会社のインターネット取引、ネット証券会社の口座を開設し株取引を行ってきました。
当時は今のように情報が多くなく、株に関する情報は主に株の雑誌などから得ていました。
そんな何の知識もない素人の若造が簡単に利益を出せるわけもなく、多くの失敗をしてきました。

今回は、私が過去に実際にやってしまった典型的な投資の失敗を3つご紹介します。これから投資を始める方、あるいは今まさに投資で行き詰まっている方の反面教師として参考にしていただければ幸いです。
話題のテーマ株・個別株への飛びつき(高値掴み)

最初にやってしまった失敗が「その時々で話題になっているテーマ株(個別株)の急騰に飛びついてしまったこと」です。
雑誌やネットの掲示板で「これからこの産業が来る!」「○○は国策銘柄」と盛り上がっているのを見ると、(それらしく書いてあるので)その内容に妙に納得してしまって買ってしまっていました。
私自身、これまで以下のようなテーマ銘柄に手を出し、見事なまでの高値掴みをして損失を出してしまいました。
- バイオ関連株
- 私が購入していたのは「タカラバイオ」という銘柄でした。ニュースが出るたびに大きく株価が動き(ストップ高やストップ安になったこともありました)今思うと、とても投資と言えるものではなかったと思います。
- 海洋開発関連株
- 「三井海洋開発」や「鉱研工業」という銘柄を保有していましたが「実用化・商業化は何十年も先」という深海開発の現実を目の当たりにし、膨れ上がった思惑は一気に萎み、株価は元の低位へ逆戻りしていき、大きく損失を出しました。
- 東京五輪関連銘柄
- 2010年代の前半頃だと思うのですが、東京にオリンピックが決まることに賭けて、不動産関連の銘柄を複数購入していました。結果的には東京に決まり、利益を出すことができたのですが「東京にオリンピックが決まること」に賭けていたわけですから文字通りギャンブルでした。
【教訓】話題になった時点で、プロの買いはすでに終わっている
雑誌やニュースで一般の投資家の耳に情報が届いた時点では、すでに株価にはその期待が織り込まれており、チャートの「天井」であることがほとんどです。
企業の実体(業績や財務状況)を伴わない「期待感だけのテーマ株」は、上がるときは速いですが、下がるときのスピードは惨劇と言えるほど暴落します。
根拠のない話題性だけで飛びつく個別株投資は、投資ではなく単なる「ギャンブル」だったと痛感しました。
デイトレードで「1日5,000円」を狙った浅はかな目論見

とあるデイトレードの指南本(株価の急騰→急落→反発を狙う取引)を見つけ「これならいけそう」と思い、やってみたものの、ほとんど利益を出すことはできませんでした。
当時の目標は非常にシンプルで、50万円で購入した銘柄が1%の値動きをすれば5,000円なので「1日5,000円の利益を出す」というものでした。
しかし、結果はあえなく撃沈。失敗の理由は明確でした。
- 「損切り」ができないメンタル
- 思惑と反対に動いた際「あと少し待てば戻るはず」と損切りを躊躇し、結局1回の大きな損失でそれまでの小さな利益を一瞬で吹き飛ばす「コツコツドカン」を炸裂させました(笑)
- 生活への悪影響
- 取引時間は一日中、株価の板やチャートが気になって仕方がなくなり、精神的なストレスが大きくなりました。
- プロや個人投資家との戦い
- 出来高が多い銘柄を狙って取引をしていたので、多くの機関投資家や他の個人投資家が市場に参加しており、若輩者の素人の浅はかなチャート分析や株価予想などでは全く無力でした。
【教訓】デイトレードは個人が片手間でできるほど甘くない
デイトレードは、長期的な資産形成とはまったく異なる「トレーディング」という技術が必要です。
厳格な損切りのルールと、画面に張り付く時間、そして何より感情を排除する鋼のメンタルがなければ、個人の日銭稼ぎ感覚で勝てるほど甘い世界ではありません。
知人の勧めで買った「株主優待銘柄」

これまでの株取引の失敗から、安定した取引がしたくなり「株主優待銘柄」に投資してみることにしました。
雑誌や職場の先輩などのススメで「マクドナルド」や「コロワイド」などを購入していました。
外食で使える優待券や食品などの優待品は確かに魅力的で、当時は「お得な優待をもらいながら気長に持とう」という軽い気持ちでした。
しかし、ここでの最大の失敗は「他人の意見で買い、自分なりの長期シナリオを持っていなかったこと」です。
購入後、市場全体の地合いが悪くなったり、一時的な業績悪化などで株価が下落すると、自分の中に「なぜこの株を持っているのか」という軸がないため、不安に耐えられなくなりました。
結局、優待の魅力よりも損失の恐怖が勝ち、ほとんどの銘柄で損失を出して売却してしまいました。
しかも、後にそれらの銘柄の株価は見事に回復し、長期で保持していれば優待を楽しめつつ大きな含み益も得られていたはずでした。
【教訓】他人任せの投資は、下落時の「握力」を奪う
知人や専門家が推奨する銘柄であっても、最終的に買う判断をしたのは自分です。
自分で業績や事業内容を納得して買っていない銘柄は、株価が下がった時に「保有し続ける根拠(握力)」を持つことができません。
「優待目的」と割り切るのであれば、短期的な株価の上下に惑わされず、5年、10年以上の単位で保有し続ける長期的な視点と覚悟が必要だったのだと痛感しました。
最後に


高値掴みのテーマ株、損失ばかりが増えたデイトレード、そして軸のない優待銘柄の投げ売り……。
多くの授業料(損失)を払うことになりました(東京オリンピック関連銘柄での利益を入れても国産車一台分位の損失はあったと思います)。
まぁ、これらの失敗があったからこそ、現在の私は「長期・分散・積立」を軸とした堅実な資産運用スタイルへと行き着くことができたと感じています。
今では、誰にどんなことを言われても、キャピタルゲインを目的とした個別株取引をやることはないでしょう(笑)
それにしても、20年以上の投資経験がありながら、気付くのが遅すぎました。もっと早くに「今の投資スタイルに落ち着いていれば」と思うばかりです……。
私のこれまでの失敗談が、皆様のこれからの資産運用におけるヒントになれば幸いです。
投資については自己責任でお願いします。
紹介している数値なども細心の注意を払っていますが誤っている可能性がありますのでご自身でも確認することをお勧めします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
どなたかの参考になれば嬉しいです。



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