テレビのニュースで「今日は1ドル160円、円安が進んでいます」という言葉を聞いたことはありませんか?
「円が安い? 100円は100円じゃないの?」 「自分には関係ないよ」そう思うかもしれません。
でも実は、この「円安・円高」は、あなたが欲しがっているゲーム機や、スマホ、その他、様々なものにすごく大きな影響を与えているのです。
今回は、世界とつながる「お金の力比べ」についてお話しします。
お金の「力比べ」1ドルと交換するのに何円必要?
世界にはいろいろなお金があります。アメリカは「ドル」、日本は「円」ですね。
日本からアメリカの商品を買うときは、円をドルに両替(交換)しなければなりません。この交換するときの「勢力図」が変わるのが、円安・円高の正体です。
円安とは円の力が弱くなっている
例えば、昨日まで「1ドル」と交換するのに「100円」で済んでいたとします。 ところが、今日は円の力が弱くなって「150円」出さないと1ドルと交換してもらえなくなりました。
円をたくさん出さないといけない = 円の価値が安くなった(円安) ということです。
円高とは円の力が強くなっている
逆に、円の力が強くなって「1ドル」をたったの「80円」で交換できるようになったらどうでしょう。
同じ1ドルを交換するのに、出す円が少なくて済む = 円の価値が高くなった(円高) ということです。
なぜiPhoneの値段は上がるの?
ここで日本人が大好きなiPhoneで考えてみましょう。 iPhoneはアメリカのアップルという会社が作っています。仮にアメリカでの価格が「1,000ドル」だとします。
- 1ドル=100円(円高)のとき: 1,000ドル × 100円 = 10万円で買える!
- 1ドル=150円(円安)のとき: 1,000ドル × 150円 = 15万円もかかる……。
iPhoneそのものは何も変わっていないのに、円安になるだけで「5万円」も値上がりしてしまうんです。これが、日本で売っているiPhoneの値段が上がる大きな理由のひとつです。
円安・円高、どっちが良いの?
実は、どちらかが良いということはありません。立場によって「円安」と「円高」で「嬉しい人」が変わるからです。
「円安」で嬉しい人・困る人
- 嬉しい人
- 日本の車やアニメを海外に売っている会社(1ドル売るごとに、もらえる円が増えるから)
- 困る人
- 海外から家電製品やガソリン、食料を買っている私たち(値段が上がってしまうから…)
「円高」で嬉しい人・困る人
- 嬉しい人
- 海外旅行に行く人や、海外の商品を買う私たち(100円でたくさん買い物ができる)
- 困る人
- 日本の製品を海外に売っている会社(海外の人から見て、日本の製品が高くなって売れにくくなるから)
まとめ

今、日本は「円安」の時代です。私たちが必死に貯めてきた「円」というお金の力が、世界から見ると弱くなっている状態です。
だからこそ、前回お話しした「株主」としての視点が大切になります。
日本のお金(円)だけを持っているのではなく、世界中の会社の株主になって「世界の成長」を自分の資産に取り込んでおくことで、円の力が弱まった時でも資産を守ることが出来ます。
「株主」の視点から世界を見てみると、違う景色が見えてきます。
- 資産を「円」だけで持つのは危険
- もしあなたが「日本のお金(円)」だけを持っていたとしたら、円安になって「円」の価値が下がると、資産全体の価値もガクンと下がってしまいます。iPhoneやガソリンの値段が上がる一方で、自分の持っているお金の価値だけが取り残されてしまうからです。
- 「世界中の会社の株主」になる
- 円安でモノの値段が上がって生活が大変になったとしても、あなたが株主として応援している世界中の会社が成長していけば、その分だけあなたの資産も増えていきます。 つまり、世界中の会社の株主になることは、日本のお金の力が弱くなったときでも、世界の成長の恩恵をしっかり受け取り、自分の資産を守ることが出来るのです。
最後に
普段の生活で、円からドルに両替をすることはほとんど無いと思いますが、私たちの生活に「円安」や「円高」は密接に絡んでいます。
最近は円安が行き過ぎて物価が高くなり、インフレが進んでいますが、ほんの5年ほど前までは、逆に円高でデフレの状態が続いていました。
かつての日本は「じっと円を持っているだけで、お金の価値が上がっていく」という、ある意味で守りやすい時代だったのです。
しかし、これからの5年、10年先がどうなるかは誰にもわかりません。かつてのような円高になるのか、さらに円安が進むのか。確かなことは「一つの通貨、一つの国に全てを預けるのは、今の時代ではリスクになる」ということです。
どんな未来が来ても、自分の足で自由に歩いていけるように。早いうちから世界に目を向け、お金の知識という「最強の武器」を身につけておきましょう。
以下の3点について行動してみましょう
- 「Made in USA」を探してみよう
- 家の中にあるアメリカ製や海外製のもの(スマホなどの家電製品、チョコレートなどの食料品など)を探して「これが円安だと高くなるんだね」と話してみる
- ビックマック指数をチェック
- 「日本以外のマクドナルドのビッグマックは今いくら?」と調べてみる。日本の値段と比較して、円の力を肌で感じてみましょう
- ニュースの数字を読み解く
- TVニュースなどの「1ドル=〇〇円」の数字を一緒に見て、「昨日は〇〇円だったから、円安になったね」と会話してみる
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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