
「株や投資って、損をするかもしれないし、なんだかパチンコや競馬みたいなギャンブルと似ている気がする…」
そう思ったことはありませんか?
確かに、どちらも「お金が増えることもあれば、減ることもある」という点では同じように見えます。
しかし、経済や仕組みの裏側を覗いてみると、投資とギャンブルには「決定的な違い」があります。
今回は、その違いを決める「3つのゲームのルール」についてお話します。
お金のゲームには「3つの種類」がある
世の中のお金が動く仕組みや勝負には、大きく分けて3つのパターンが存在します。これを「ゲーム理論」の言葉を使って説明します。
マイナスサムゲーム(やるほど全員の合計が減る)

代表例:宝くじ、競馬、パチンコ
サム(Sum)とは合計という意味です。
例えば、みんなで100万円分の宝くじを買ったとします。
しかし、宝くじの運営元は、看板代や人件費などの手数料として、最初に約50%(50万円)を自分たちの取り分として引いてしまいます。
残った50万円だけを、当たった人で分け合うことになります。
参加者全員の勝ち負けを合計すると、スタート時(100万円)よりも必ずマイナス(50万円)になります。
これが「マイナスサム(負の合計)」です。
ゼロサムゲーム(誰かの得は、誰かの損)

代表例:ジャンケン、ポーカー、FX(外国為替取引)の短期売買
例えば、友達3人で100円ずつ出し合って300円の勝ち取り勝負をするとします。
誰か1人が300円勝ったら、残りの2人は100円ずつ損をします。
全員の勝ち負けを合計すると、ピッタリ「ゼロ」になります。
相手のポケットからお金を奪い合う形になるため、「誰かが得をすれば、必ず誰かが損をする」のがゼロサムゲームです。
プラスサムゲーム(全員の合計が増えていく)

代表例:株式投資、事業への投資
例えば、友達と3人で10万円ずつ(合計30万円)を出し合って、近所に「美味しいパン屋さん」を始めたとします。
その30万円でパン作りの機械を買い、美味しいパンをたくさん作って売ったところ、1年後にお店の資金が合計60万円に増えました。
増えた60万円を3人で分けると、1人20万円ずつになり、全員の持っているお金が10万円から20万円へと増えました。
誰かのお金を奪ったわけではなく、お金を使って商売をし、世の中に新しい価値を生み出したことで「参加者全員のお金(合計額)」が増える。
これが「プラスサム(正の合計)」です。
投資はなぜ「プラスサム(全員が得をする)」になるの?
投資がプラスサムになる理由は、「経済や企業が成長して、全体(価値)そのものが大きくなるから」です。
分かりやすく先ほどの「パン屋さん」で考えてみましょう。
- 投資する
あなたが「応援したいパン屋さん」に10万円を投資(出資)します - 成長する
パン屋さんはその10万円で「新しいオーブン」を買い、もっと美味しくてたくさんのパンを作れるようになります - みんながハッピーに
- お客さん
美味しいパンが買えて嬉しい - お店
売上が増えて大儲け - あなた(投資家)
お店が成長したお礼として、増えた利益の一部(配当)をもらえたり、企業の価値が上がってお金が増える
- お客さん
ゼロサムゲームのように「誰かの損」からお金をもらっているわけではありません。
投資したお金を使って企業が新しい価値を生み出し、社会全体の価値が大きくなったから、みんなで分け合えるお金も増えたのです。
まとめ

ギャンブルは「限られたお金を奪い合うこと」ですが、投資は「お金を出して、未来の社会を一緒に大きく育てること」です。
もちろん、短期的には損をする可能性もあります。
しかし、世界中の人間が「もっと良い暮らしがしたい」「新しい技術を作りたい」と努力し続ける限り、世界全体の経済(例でいうとパン屋さん)は長期的には大きくなり続けていきます。
あなたたちがこれから社会に出て投資に向き合うときは、単なる「マネーゲーム」としてではなく、「自分が応援したい未来や企業」を思い浮かべてみてください。
最後に
今回は投資とギャンブルの違いについてお話ししました。
お金そのものは、ただの紙であり数字に過ぎません。
大切なのは、そのお金を「どう使い、どう回していくか」です。
マイナスサムやゼロサムの誘惑(ギャンブルや楽して稼ぐ話)に惑わされず、プラスサムの考え方(自分も社会も豊かになる)を持つようにしましょう。
今すぐできる3つのアクション
- 身の回りにある「成長している企業」を探してみよう
自分が毎日使っているスマホや、好きなお菓子の会社は、昔と比べてどう成長したか調べてみよう - 「誰がハッピーになっているか」を考えてみよう
宝くじやゲームのガチャと、応援したい会社への投資で、周りの人がどのようになるのかを比べてみましょう - 「未来に増えてほしいもの」を想像してみよう
「もっとこんなお店や技術があったら世界が良くなるな」と思うものを考えてみよう
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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