株式市場が好調な時ほど、ふと頭をよぎるのは「暴落への備え」ではないでしょうか。
私がメインで運用している全世界株は、長期的に見れば年平均7%程度の利回りが期待できる優秀な資産ですが、いざ暴落が始まれば、最悪50%以上の資産減少も覚悟しなければなりません。
その時の「クッション」として、私は現在、資産の16%を米国債券にしています。
債券は米国のETFで以下の4銘柄を保有しています。
- AGG iシェアーズ・コア 米国総合債券市場
- EDV バンガード超長期米国債
- LQD iシェアーズ iBoxx USD投資適格社債
- JNK SPDR BB ハイイールド債券
今回の記事では「AGG iシェアーズ・コア 米国総合債券市場」について書き記していきます。

米国債券へ投資する目的
一般的に、債券の利回りは株式に比べて低く、年平均に3%程度と言われています。一見すると「利回りが低いなら株だけでいいのでは?」と思われがちですが、それでも債券を組み入れるのには明確なメリットがあるからです。
ポートフォリオの「安定剤」
債券は株式と異なる値動き(相関係数が低い)をします。
株価が暴落する局面では、リスクオフの流れから安全資産である債券にお金が流れやすく、資産全体の目減りをマイルドにする「クッション」の役割を果たします。
安定したインカムゲイン(分配金)
アメリカの現在の金利水準を背景に、債券からも安定した分配金が得られます。これは暴落時、大きな精神的な助けになります。
米国総合債券ETF「AGG」
AGGは、米国の債券市場全体にこれ1本で投資できる、非常にバランスの取れたETFです。特徴を簡単にまとめました。
- 圧倒的な低コスト(経費率0.03%)
- 長期保有においてコストは最大の敵です。0.03%という低水準は、運用効率を最大化してくれます。
- 分配金利回り(約4%前後)
- 米国債だけでなく、格付けの高い社債や住宅ローン担保証券(MBS)も含まれているため、国債だけのETFよりも少し高い利回りが期待できます。
- 圧倒的な安定感
- 残存期間が短いものから長いものまで幅広くパッケージされているため、金利変動に対する価格の動きが「EDV(超長期国債ETF)」などに比べて非常に緩やかです。
AGG投資のメリット・デメリット
投資である以上、良い面ばかりではありません。私なりに整理したメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- 暴落時、下落幅の抑制
- 株が30%下がっても、債券が横ばい、あるいは数%上昇してくれれば、総資産のダメージを最小限に抑えられます。
- リバランスの原資になる
- 株価暴落時に「あまり値下がりしていないAGG」を一部売却し、安くなった「株式」を買い増すことで、将来の回復局面での反発力を高めることができます。
デメリット
- 為替変動リスク(円高への懸念)
- 米国ETFである以上、円高になればドル建ての評価額は下がります。現在の1ドル150円台後半という水準から円高が進んだ場合、分配金でどれだけカバーできるかが鍵となります。
- 金利上昇による価格下落
- 米国の利上げが進めば、一般的に債券価格は下落します。しかし、AGGはEDVなどの長期債券ほど価格変動が激しくないため、致命的なダメージにはなりにくいと考えられます。
円高リスクに対するシミュレーション
仮に15年間の長期投資を想定し、分配金利回りを3%と仮定して、どこまでの円高なら耐えられるか簡易的な計算をしてみます。
複利を考慮せず単純計算すると、15年で分配金の合計は投資元本の約45%(税引前)に達します。
現在の為替が「1ドル=158円」とした場合 158 ÷ 1.45 ≒ 108.9
つまり、15年後までに「1ドル=109円」程度の円高までであれば、分配金によって元本割れを防げる計算になります(※極めて単純な仮定ですが、一つの目安にはなります)。
最後に

AGGの値動きは非常に安定していて、私の資産の中で守りの資産として、大きな存在感を示しています。最近の円安の影響もありますが、現在の損益率は+10%程度になっています。ここから更に分配金が4%程度出ますので非常に魅力的です。
私はEDVも同じ位の割合で保有しているのですが、こちらの損益率は現在-5%位です。円安に助けられていますが、それでもマイナスです。
EDVは暴落時に急騰する魅力がありますが、逆に金利上昇局面での下落も強烈です。一方、AGGは「資産の避難先」としての機能が強く、精神的な安心感をもたらしてくれます。
もちろん、投資に正解はありません。大切なのは自分のリスク許容度に合わせて、株と債券の「比率」を調整することです。
私は今後も、全世界株をメインに据えつつ、AGGをメインに債券も購入していくつもりです。
ここで紹介している投資の手法や銘柄などは私自身が実際に行っているものであり読者の皆様に推奨しているわけではありません。投資については自己責任でお願いします。紹介している数値なども細心の注意を払っていますが誤っている可能性がありますのでご自身でも確認することをお勧めします。
どなたかの参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。



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