【子供に伝えたい金融知識 6】インフレとは?身近な「値上げ」から学ぶ、お金の価値が減る理由と対策

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私が自分の子供に伝えておきたい金融知識を何回かに分けて以下のような感じで書いていこうと思っています。

  1. お金の「基本」とマインドセット
  2. 経済の「仕組み」を知る
  3. 投資の「武器」を手に入れる
  4. 守りの知識と「自分」への投資

言っても、私はお金の専門家でもないですし、特段お金について特段の知識がある、というわけではありません。

自分自身が実践したことやAIやネットの情報を駆使して調べたことを中心に書いていくつもりです。

今回は「インフレとは?身近な「値上げ」から学ぶ、お金の価値が減る理由と対策」について書き記していきます

コーラの値段を決めているのは誰?

子供に「昔はコーラ1本140円で買えたんだよ」 そんな話をすると、子供たちは「えー!ずるい!」と驚くかもしれません。今は180円、自販機など場所によっては200円出すのが当たり前になっていますよね。

では、一体誰が勝手に値段を上げているのでしょうか? 会社が儲けるために決めているのでしょうか?

実は、値段が上がる(インフレが起きる)のには、納得のいく「3つの理由」があります。これを理解すると、世の中のニュースが「自分たちの生活」にどう繋がっているかが、わかるようになってきます。

理由①:材料や運ぶためのお金が高くなった(コストプッシュ)

一番分かりやすいのがこれです。コーラを作るには色々なものが必要です。

  • コーラを入れる「ペットボトル」や「アルミ缶」
  • 「砂糖」などの材料
  • 工場を動かす「電気」
  • お店まで運ぶトラックの「ガソリン」

もし、世界中でガソリン代が高くなったらどうなるでしょうか? 運ぶのにお金がかかる分、コーラの値段を上げないと、作っている会社は赤字になって潰れてしまいます。

これが「悪いインフレ」とも呼ばれるもので、モノを作るためのコストが上がったから、仕方なく値段を上げるパターンです。

理由②:みんなが欲しがっている(ディマンドプル)

次に、「欲しい人」と「モノの数」のバランスで決まるパターンです。

想像してみてください。世界中でコーラが大流行して、みんなが「どうしても飲みたい!」と言い出したとします。でも、工場の数には限りがあって、100本しか作れません。 1,000人の人が「100円出すから売って!」と言ってきたら、お店の人はどうするでしょうか? 「じゃあ、一番高い値段(例えば150円)を払ってくれる人に売るよ」となりますよね。

このように、「みんなが欲しがる(需要)」が「モノの量(供給)」を上回ったとき、値段は上がります。 これは景気が良くなるときに起きやすい「良いインフレ」の兆しでもあります。

理由③:お金の「希少価値」がなくなった

これが一番重要で、少し難しい話です。 世界中にコーラが100本しかないのに、みんなが持っている「お金」だけが10倍に増えたらどうなるでしょうか。

みんながたくさんお金を持っていれば、100円だったコーラに「200円払ってもいいよ」「300円でも買うよ」という人が増えます。 これは、コーラの価値が上がったわけではなく「お金が世の中に溢れすぎて、お金1枚あたりの価値が下がってしまった」状態です。

希少なダイヤモンドが高いのは、数が少ないからです。もし道端の石ころと同じくらいお金が溢れてしまったら、お金の価値は下がってしまい、相対的にモノの値段が上がります。

子供に伝えたい「インフレの裏側」にあるもの

ここで親として強調したいのは、インフレは単なる「値上げ」ではなく「世界の変化」だということです。

  • 遠い国で戦争が起きれば、ガソリン代が上がり、コーラが高くな
  • 新しい技術でコーラが安く作れるようになれば、値段が下がることもある

「180円のコーラ」の裏側には、石油を掘る人、砂糖を作る人、トラックを運転する人、そして「コーラを飲みたい」世界中の人たちが隠れています。 値段の変化を見ることは、「世界が今、どのように変化しているのか」を観察することそのものなのです。

まとめ

「コーラが200円になった」というニュースを、「ただ高くなって損をした」だけで終わらせてしまうのはもったいないことです。

大切なのは、値段が変わったときに「あ、今、世界で何かが起きているんだな」と気づけるようになることです。 ガソリン代が上がったのか、みんなが欲しがっているのか、それともお金の価値が下がっているのか。その理由を想像できるようになると、将来、次のような「準備」ができるようになります。

  • 「これからもっと物価が上がりそうだから、無駄遣いを減らして、今のうちに価値があるものを手に入れよう」
  • 「お金の価値が下がるなら、貯金だけじゃなくて、自分自身の『稼ぐ力』を高めておこう」

天気予報を見て「雨が降りそうだから傘を持とう」と準備するのと同じです。 経済の動き(インフレ)に気づけるようになれば、将来お金で困るような事態になっても、慌てずに「次の一手」を打つことができます。

最後に

私たち(50歳前後)は物心ついた時から、つい最近までデフレの時代を生きてきました。それこそコーラの値段は、ほとんど変化してなかったと思います。マクドナルドのハンバーガーは60円位に値下げされた時もありましたし、牛丼が300円位になったこともありました。

ですが、これからの時代はインフレの時代です。あらゆるモノの値段が上がっていくでしょう。成長止まった「失われた30年」なんて呼ばれた時代から、ついに「成長する時代」へと突入したのです。

振り返れば、私たちの現役生活のほとんどは、物価が変わらないことが「当たり前」という、世界でも稀な特殊な環境の中にありました。

しかし、そのような時代はもう終わりを告げようとしています。これからは、眠っていたインフレが目を覚まし、私たちが必死に守ってきたお金の価値をじわじわと侵食していくのです。

親である私たちが「かつての成功体験」を一度リセットし、今の景色を正しく見つめ直さなければなないのです。

「ただ貯める」ことが最善だった時代は、もう終わりました。 これからの時代を生きる子どもに必要なのは、押し寄せるインフレの波にただ飲み込まれるのではなく、その波を捉えて乗りこなす力です。

以下の3点について行動してみましょう

  1. ラベルチェック
    • スーパーでお菓子やジュースの裏側を見て、「何からできているか(材料)」を確認してみる
  2. ニュースとの合体
    • 「ガソリンが高くなった」というニュースを見たら、「コーラの値段にも影響するかな?」と一緒に考えてみる
  3. 昔の値段を聞く
    • おじいちゃん、おばあちゃんに「昔のコーラや週刊誌はいくらだった?」と聞いてみる

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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