私が自分の子供に伝えておきたい金融知識を何回かに分けて以下のような感じで書いていこうと思っています。
- お金の「基本」とマインドセット
- 経済の「仕組み」を知る
- 投資の「武器」を手に入れる
- 守りの知識と「自分」への投資
と言っても、私はお金の専門家でもないですし、特段お金について特段の知識がある、というわけではありません。
自分自身が実践したことやAIやネットの情報を駆使して調べたことを中心に書いていくつもりです。
今回は「お金の「基本」とマインドセット、「貯金」だけではなぜ危ない?インフレでお金の「価値が減る」仕組み」について書き記していきます。
「100万円」は10年後も「100万円」か?
「無駄遣いをせず、しっかり貯金しなさい」 私たち50歳前後の人は、親からずっと言われてきた言葉ではないでしょうか。
しかし、令和の時代を生きる子供たちにこれだけを伝えておくのは、少し無責任かもしれません。なぜなら、銀行口座にある「1,000,000円」という数字が変わらなくても、そのお金で「買えるもの」がどんどん減ってしまう現象が起きているからです。
今回は、お金の「価値が減る」仕組み、すなわち「インフレ」の正体と、それに対してどう「守り」を固めるべきかをお伝えします。
インフレの正体とは?お金の価値は「相対的」なもの

「インフレーション(インフレ)」とは、物価が上がり続け、相対的にお金の価値が下がることを言います。 お子さんには、最近の身近な例で話してみましょう。
- 「去年まで150円だったペットボトルのジュースが、今は200円になっているよね?」
- 「コンビニのおにぎりが、いつの間にか小さくなったり高くなったりしていない?」
これこそがインフレの正体です。 ジュースが150円から200円に上がったということは、ジュースの価値が上がったと同時に、「150円というお金の価値が、ジュース1本分に届かなくなった(お金の価値が減った)」ということなのです。
もし、お子さんが「将来のために」と、大切に1,500円を貯金箱に入れていたとしましょう。
- 去年: 150円のジュースが10本買えた
- 現在: 200円に値上がりし、7.5本しか買えない
貯金箱の中の「1,500円」という数字は1円も減っていません。しかし、実質的には「ジュース2.5本分、お金の価値が減ってしまった」のと同じなのです。
なぜ「貯金だけ」がリスクになるのか
今でも多くの日本人は「投資は元本が減るリスクがあるから怖い。貯金が一番安全だ」と考えがちです。しかし、インフレが進む局面では、「何もしないこと(貯金だけすること)」が最大のリスクになります。
現在、多くの国では年2%程度のインフレを目標にしています。もし毎年2%ずつ物価が上がっていくと、今持っている100万円の価値は、理論上以下のように目減りします。
- 10年後: 約82万円相当
- 20年後: 約67万円相当
20年後、銀行の通帳には「1,000,000」と印字されていても、その価値は今の3分の2程度になってしまう可能性があるのです。
インフレから身を守る「2つの盾」
では、わが子がこの「お金の目減り」から身を守るためには、どんな知識を持っておくべきでしょうか。親として伝えたいのは以下の2点です。
1. 「現金」以外の形でお金を持つ(資産の分散)
お金を現金だけで持っていると、インフレの直撃を受けます。一方、インフレの時に価値が上がりやすいものがあります。
- 株式
- 物価が上がれば企業の売上も上がり、株価も上がりやすくなります。
- 不動産やゴールド(実物資産)
- モノ自体の価値はインフレに強い性質があります。
「I(投資家)」の領域を少しずつ学ぶ意義は、単にお金を増やすためだけではなく、インフレから自分の資産を守るためでもあるのです。
2. 「自分」という資産を磨く(自己投資)
最も強力なインフレ対策は、実は自分自身の稼ぐ力を高めることです。 モノの値段が上がるとき、価値を生み出せる人の「スキル」や「サービス」の値段も上げることができます。
「S(自営業)」や「B(ビジネスオーナー)」の視点を持ち、社会に必要とされる力をつけていれば、お金の価値が変わっても、新しい価値を自分で生み出し続けることができます。
親子で「世の中の値段」を観察する
このインフレの教育を日常に取り入れるのは簡単です。スーパーでの買い物や外食の際、以下のような会話をしてみてください。
「このお菓子、前はもっと安かったよね。どうしてだと思う?」 「原材料の小麦や運ぶためのガソリン代が上がったからかな?」 「じゃあ、1年後もこの値段でこのお菓子を同じように買えるかな?」
親が不安を煽るのではなく、「経済は日々動いている」ということを何気ない日々の生活から子供自身が感じ取れることが重要です。
最後に
「貯金」は基礎ですが、それだけでは「守り」として不十分な時代になりました。 わが子が大人になる頃、世界がどうなっているかは誰にも分かりません。
しかし、「お金の価値は一定ではない」という事実を知っているだけで、「ただ貯める人」から「賢く運用し、自分を磨く人」へとステップアップできます。
せっかく貯めたお金をインフレによってその価値を減らしてしまわないように、今から「インフレ」という見えない存在を伝え、それに対抗できるだけの「知識」をつけていきましょう。
以下の3点について行動してみましょう
- 価格当てクイズ
- 5年前、10年前の牛丼やマックの価格をネットで調べ、今の価格と比べてみる
- ニュースの読み解き
- 「値上げ」のニュースが出たとき、「これはお金の価値が減ったってことだね」と一言添えてみる
- 自己投資の重要性
- 「貯金もいいけど、そのお金で本を読んでスキルをつけることがインフレに負けない投資になるよ」と伝えてみる
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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